「棚卸しってよく聞くけど、実際なんのこと?」
「ネットショップの棚卸しってどうやるの?」
そんなふうに思ったこと、ありませんか?
今回は、EC初心者の方向けに「棚卸し(たなおろし)」の基本をわかりやすく解説していきます!
目次
棚卸とは?ざっくり言うと「在庫の確認作業」
棚卸とは、お店が今持っている在庫を実際に数えて、記録と合ってるか確認する作業のことです。
リアル店舗だと、棚にある商品を1つずつ数えるから「棚卸し」って呼ばれてるんですね。
ECでも同じです。
ネット上の在庫数と、倉庫に実際にある商品数がズレてないか、定期的にチェックする必要があるんです🙌
なぜ棚卸しが必要なの?
棚卸しを行う理由は主に以下となります😊
✅ 売上と在庫が合ってないと、利益がわからない・・
EC運営で「売れた=儲かった」と思いがちですが、それは在庫管理が正確であることが前提です。
たとえば「売上100万円あったのに、実は在庫がなくて追加発注に追われてた…」なんてことになると、
本当の利益がどれだけなのか分からなくなります。
● 売上=利益ではない!
たとえば、月の売上が100万円あったとしても、その裏で…
- 商品の仕入れが間に合わず、高い単価で追加発注していた
- 売れたと思っていたのに、実は在庫がなくキャンセル処理が発生していた
- 倉庫内でロス(紛失・破損)が出ていた
…こういったトラブルがあると、利益はどんどん削られてしまいます。
● 棚卸しをしないと「見えない損失」が積み上がる
棚卸しを定期的にしていないと、以下のような「見えない損」が蓄積します:
- 在庫があると思って仕入れを止めてしまい、販売機会ロス
- 逆に在庫が無いことに気づかず受注して、キャンセル→顧客離れ
- 不明在庫や破損商品が倉庫内で眠り、資金がムダに固定化
つまり、「売れてるけど、なんか利益が残らない…」という悩みの原因は、在庫ズレ=棚卸し不足であることがとても多いんです。
● 正しい在庫こそ、正しい経営判断の土台
「この商品は在庫が多いからセールをかけよう」
「来月はこれを中心に広告を出そう」
そういった戦略を立てるのにも、在庫データが必要不可欠となります。
✅ 在庫数が合ってないと、お客様に迷惑がかかる・・
在庫が1個って表示されてたのに、実は在庫ゼロ。
お客さんが買ってくれたのに「すみません、在庫切れです…」では信頼もなくなります。
だからこそ、棚卸しはとても大事なんです。
◆ ECで棚卸しってどうやるの?
ECでの棚卸しには主に3つのステップがあります。
▶ ① 在庫リストの準備
まずは現在の在庫データをCSVや利用中のシステムからダウンロード。
商品名・SKU・現在の在庫数などが載っているリストを用意します。
▶ ② 実物の在庫を数える
実際に倉庫や事務所にある在庫を、一つひとつ数えていきます。
バーコードリーダーがあるととても便利です!
段ボールに入ってるものや、開封済みも含めて、すべてカウント対象です。
▶ ③ 差異の確認と修正
データと実際の在庫を照らし合わせて、
「記録:5個、実際:3個」みたいにズレていたら原因を調べます。
- どこかで誤出荷した?
- 商品が破損・紛失してた?
- 入庫数を間違えてた?
原因がわかったら、システム上の在庫数を修正します。
◆ 棚卸しの頻度はどれくらい?
店舗の規模や取り扱い商品数によりますが、目安は以下の通り:
棚卸しタイプ | 頻度 | 特徴 |
---|---|---|
年次棚卸し | 年1回 | 決算のために行うケースが多い |
月次棚卸し | 毎月 | ECではこれが基本 |
ローリング棚卸し | 随時 | カテゴリや棚単位で分割して行う方式。工数が分散できて◎ |
特に在庫の回転が速いショップや、複数モール出店している場合は、最低でも月1回の棚卸しがおすすめです。
◆ 棚卸しを効率化するには?
正直、棚卸しってめちゃくちゃ手間です…。
でも、以下の工夫でグッと楽になります!
- ✅ ハンディターミナルやバーコードリーダーを導入
- ✅ 在庫管理システムを使ってリアルタイム連携
- ✅ EC一元管理ツールで各モールの在庫同期を自動化
最初はアナログでやってもOKですが、少しでも作業負担を減らす仕組みを作るのが長続きのコツです。
※以下の記事にて在庫管理について解説をしています。
EC・ネットショップの在庫管理について解説!おすすめの在庫管理方法もご紹介
在庫管理システムについて!ごくーの在庫連携はすっごく便利!
◆ 棚卸しでよくあるミスと対策
よくあるミス | 対策 |
---|---|
数え間違い | 2人ペアで確認する |
商品ラベルが読めない | 保管時に明確にラベリングしておく |
入荷/出荷タイミングと被る | 棚卸し中は入出荷を一時ストップ |
ミスを防ぐには、「人の作業に頼りすぎない仕組み」を作ることが大切です!
まとめ:棚卸しは「正しい数字」でビジネスを回すための第一歩!
ECでは、商品が見えないだけに在庫の数が“命”です。
棚卸しをおろそかにすると、売上・利益・信頼…すべてに影響が出てきます。
「売れたはずなのに、利益が出てない」
「在庫あると思ったのに、無い…」
そんなトラブルを防ぐためにも、定期的な棚卸しを習慣にすることが、成功するECショップ運営の基本です!