スマートフォン利用率の上昇により、個人はもちろん事業者でも今や様々なネットショッピングモールに出品することができるようになりました。わけてもメルカリかYahoo!オークション(ヤフオク)については、どちらに出品してみるか悩む方も多いのではないでしょうか。当然この2つにはそれぞれ違いがあります。出品する商品のジャンルや、どれぐらいの頻度で出品していきたいかを踏まえると、どちらがより適切なのかも変わってきます。
本記事では、こうしたお悩みを抱えている方向けにYahoo!オークションとメルカリShopsそれぞれの違いを説明します。
Yahoo!オークションは、90年代からリリースされた老舗のサービスであるという背景もあり、幅広い年齢層に支持されています。中でも特に目立つのは、40代以上の中高年層の存在でしょう。この顧客層の特徴から、出品される商品は、高級感(あくまで「感」であり、高価格な商品なら売れやすいというわけではない)や、ユニークさを重視したものが多いとされています。
販売方式としてはオークション形式を採用しており、入札者同士が価格を競い合うことで、販売利益を可能な限り引き上げることが可能です。なおこれはあくまで設定の1つであり、実際には通常のECサイトのように定額での出品も可能ではあります。
しかし、単品での出品が主流であるため、サイズや色違いの商品を複数出品する際にはそれだけ手間がかかることが考えられます。
また、Yahoo!オークションは、信頼性や安全性を重視する顧客が多いため、出品者としては信頼感のあるプロフィールの構築や、迅速な対応が求められることが多いです。特に、取引開始から完了までのスムーズな対応と発送が出品者評価にとってきわめて重要な要素になります。
そのため散発的に販売する場合や、商品ジャンルが限られている場合、中高年向けの商品である場合にはYahoo!オークションが適切と言えるでしょう。一方で若年層に人気のアパレル商品、とくにサイズ違いや色違い商品をまとめて販売する場合や、継続的に出品する場合にはメルカリShopsを検討するべきかもしれません。
メルカリShopsは、上記の通り若年層に特に人気があり、実際にリサーチ会社が実施したアンケートによると「10代女性のの3人に1人がメルカリでの売買を利用したことがある」というデータもあります。そのため10代~30代の若い世代に焦点を当てた商品展開が求められます。
販売方式としては個人アカウントとは異なり、値下げ交渉を受け付けない設定が可能で、顧客対応の手間を減らすことができます。そのため価格設定次第では、競合他ショップより安定した収益が期待できるでしょう。さらにメルカリShopsは、スマートフォンを活用した利便性の高さが特徴であり、ユーザーはアプリを通じて手軽に商品を検索・購入することができます。このため、商品写真や説明文の工夫次第で、視覚的に訴求力のある出品が可能です。特に、トレンド感のある商品や、SNSで話題となった商品を取り扱うことで、露出も最大限に高まることが期待できます。出品者は、時流に乗った商品展開を行うことで、持続的な成長を実現することができるのです。
上記の通り、Yahoo!オークションはメルカリShopsに比べてより上の年齢層をターゲットにする際に適しています。一般にこの年齢層は、オンラインショッピングに対する信頼感が高く、一定の購買力を持つため、高単価商品を取り扱う際には有利です。また、オークション形式での販売は、希少価値の高い商品や限定品に対して特に効果的です。
さらに、Yahoo!オークションはサービス自体が歴史ある老舗であるため、長期的に利用している年来のユーザーは、専門的な商品やニッチなアイテムに対しても高い購買意欲を持つ傾向にあります。このような背景から、出品者は、商品説明において専門的な知識やストーリー性を持たせることで、購入者の興味を引き、より高い価格での販売を実現することが可能です。
メルカリShopsは、トレンドに敏感な若年層やファッションに興味のある女性ユーザーが多く、頻繁に新商品を展開することで、リピーターを獲得することが可能です。特に、日常使いの商品やファッションアイテムの出品に向いており、流行を意識した商品を提供することで、売上の拡大が見込めます。 さらに、メルカリShopsは、サブカルチャーやインフルエンサー文化とも親和性が高く、これらを活用した出品戦略が効果的です。
当初は中古の本・CDやファッションカテゴリーが多かったメルカリですが、現在ではメルカリShopsの人気拡大によりコスメ/美容品、食品など幅広く商品カテゴリーを拡大しつつあります。継続的に、なおかつ幅広く商品を販売していきたい事業者にとってはメルカリShopsでの出店が有力と考えられます。
Yahoo!オークションでは、商品ごとに写真や説明文を個別に用意する必要があり、特に少量生産の商品を扱う場合には出品作業が煩雑になります。また、オークション形式のため、終了間際の価格変動があることから、価格設定やタイミングに関する戦略が求められます。 出品者は、入札者の動向を観察しながら、出品期間中の価格調整を行うことで、最適なタイミングでの販売を狙うことが重要です。さらに、出品後の顧客対応においても、購入者の質問や要望に迅速に対応することが求められ、これにより、良好な評価を得ることができれば、信頼性が高まり、次回以降の販売にプラスの影響を与えます。
メルカリShopsでは、定額販売が可能なため、価格の変動に左右されることなく安定した販売が可能です。また、値下げ交渉を受け付けない設定により、顧客対応の手間を大幅に削減できます。さらに、メルカリShopsは個人事業主/法人など事業者しかアカウントを開設できないため、売上データの分析機能も用意されています。こうした数字をもとに、プロモーション活動やセール戦略を検討することも可能です。
ショップで取り扱う商品特性やターゲット顧客層を十分に理解した上で、どちらのサービスが自分たちの商品や顧客層に最適かを判断することが重要です。高単価商品や希少品を扱う場合はYahoo!オークションが向いていますが、トレンド商品や若年層にアピールする商品を展開するならメルカリShopsが適しています。 目指す方向性や市場によって選択肢は異なりますが、どちらにもそれぞれのメリットがあります。
Yahoo!オークションは、顧客との深い信頼関係を築くことが可能であり、特に高級品やコレクター向け商品に適しています。一方、メルカリShopsは、若年層に訴求する商品や、流行を意識した商品を展開することで、短期間での売上拡大が見込めます。 適切なプラットフォームを選択することで、ビジネスの成長を加速させることができ、長期的な成功を確保するための重要な要素となります。
ここまでメルカリShopsについてを主に説明してきましたが、そもそもメルカリとメルカリShopsの違いがわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
こちらの記事でその2つの違いについて解説しています。ぜひ興味がある方はご覧ください!
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