最終更新日:2022/10/24
Shopify(ショッピファイ)は、世界でもっとも利用されているECサイト構築サービスです。
175の国と地域で利用され、出店数は100万店舗以上。日本でも出店件数は右肩上がりとなっています。
Shopifyが人気の理由は、導入のしやすさと使い勝手の良さ。専門的なシステム構築の知識などがなくても、比較的簡単に自社ECサイトを作ることができます。
こちらの記事では、Shopify導入のメリットとデメリットを具体的に紹介していきます。これからECサイト構築を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
Shopify(ショッピファイ)は、世界でもっとも利用されている「サブスクリプション型」のECサイト構築サービスです。2004年にカナダでスタート。2017年には日本に参入し、日本法人「Shopify Japan」も設立されました。
Shopifyを導入する日本の企業は年々増加傾向で、2020年の新規出店数の伸び率は前年比228%増となっています。2021年には、越境ECに必要なツールをまとめて管理できる新ソリューション「Shopify Markets(ショッピファイ・マーケット)」が発表され、国を跨いでのECサイト運営の強い味方となっています。
基本的にShopifyで利用できるのは、フロント・管理・分析といったECサイトに必要な3つの機能です。加えて6,000種類以上もあるアプリやAPIを利用することで、デザイン性と機能性に富んだサイト構築が可能となっています。
さらにShopifyは、外部サービスとの連携も柔軟にできる点が特徴です。SNSや大手モール型ECサイトと連動することで、集客力にも期待できます。
他にもさまざまなメリットのあるShopify。世界で一番利用されている理由を、次の章で詳しく解説していきます。
Shopify(ショッピファイ)の導入には、次のようなメリットがあります。
Shopify(ショッピファイ)の主要プランは全部で3種類ありますが、その初期費用はすべて無料です。
それぞれのプランの月額費用は、次のようになっています。
※日本円は2022年7月末のレート(1ドル≒135円)で計算。
まず、ベーシックプランは、オンラインストアの開設が初めての人にも使いやすいプランとなっています。スタンダードプランは、ビジネスで利益が増えてきたころにおすすめ。そして、プレミアムプランは、すでに大きな利益があり、さらなる効率化を図りたい人向けのプランとなっています。
決済手数料はプランにより異なり、月額費用の安いプランほど高く設定されています。運用していくなかで、徐々に利益が増えてきた段階で、契約プランを変更すると良いでしょう。
Shopify(ショッピファイ)は、月ごとの契約となっているため、アップグレードもダウングレードもいつでも簡単に行えるところも使いやすいポイントです。
Shopify(ショッピファイ)では、専用のアプリやAPIを利用してサイトのカスタマイズを簡単に行えます。Shopifyアプリの種類はなんと6,000以上。「Shopify app store」という公式のアプリストアからダウンロードできます。有料のアプリもありますが、無料のアプリでもその機能は侮れません。
たとえば、販売促進に役立つ「まるっと集客」、業務効率化に利用できる「Oberlo」、デザイン変更に便利な「Fontify」など、有用なアプリが多数そろっています。また、Shopifyのデザインテンプレートは100種類以上あり、レイアウトや配色、フォントスタイルの変更も簡単に対応が可能です。
Shopify上に用意された様々なアプリやAPIを取り入れることで、高機能でオリジナリティある自社ECサイトを構築していくことができます。
SNSやモール型ECサイトなどの、いわゆる外部サービスと簡単に連携できる点も、Shopifyの大きなメリットといえます。というのは、外部サービスとの連携は、サイトの「集客力のアップ」につながるからです。
たとえば、FacebookやInstagram、Pinterestでは、それぞれのSNS上のアカウントで集客してShopifyで構築したショップページへ誘導することができます。2022年には、Twitterとも連携可能となったので、Twitter上で直接商品を販売できるようにもなりました。もともとSNSを通じて自社サービスのファンだった方にも、直接販売ができる点は事業運営者側からも大きなメリットです。
さらに、Shopifyは、Amazonや楽天市場のような大手モール型ECとも連携ができます。一般的に、自社ECは自由なデザインで店舗ページを作成したり、お客様への伝え方も工夫が出来ますが、「集客力の低さ」に関しては、どうしてもデメリットになります。ただ、Shopifyならモール型ECと連携することで、モール型EC並みの「集客力」についても期待ができるのです。
Shopify(ショッピファイ)を利用すると、海外向けのECサイト構築も難しくはありません。というのは、越境ECのネックとされる4つの壁「言語」、「通貨」、「決済」、「配送」の問題を、Shopifyアプリの活用で簡単に解消ができるからです。
Shopifyでは、ベーシックプラン以上なら最大で5か国語での販売が可能です。
決済方法は、Shopifyに特化したShopifyペイメントを始めとして、Apple PayやGoogle Pay、PayPalなどの海外での使用率の高い決済サービスが多数採用されています。 利用できる支払通貨も数多く、ユーザーの位置情報を確認して現地通貨を自動で表示させる機能を持つアプリも開発されています。
配送に役立つアプリには、配送料や関税の計算をしてくれるものも。さまざまな角度で用意されたShopifyアプリを組み合わせることで、複雑な越境ECサイトでの取引もスムーズに行えます。
また、AmazonやeBayといった海外の大手ECモールとも連携できるのも強みです。Shopify(ショッピファイ)を導入すれば、国内外のあらゆる層をターゲットとしたサイト構築が可能となります。
Shopify(ショッピファイ)は、大規模アクセスに耐えられるスペックを持ったサーバーを自社で保持しています。
そのサーバーの強さは、1分間に1万件もの注文処理ができるほど。そのため、短時間にお客様からのアクセスが集中しても、その処理速度が落ちたり、サーバーがダウンしたりすることがありません。ですから顧客の購買欲を妨げることなく、スムーズにお買い物をしてもらえます。 また、365日24時間監視しているので、万が一トラブルが起きてもすぐに発見。すみやかに対処してもらえます。
ただ、このようにメリットの多いShopifyですが、まったくデメリットがないというわけではありません。
次は、Shopifyのデメリットについて解説していきます。
Shopifyのデメリットとして挙げられるのは、次の2点です。
Shopifyの利用には、一定の英語力が必要となる場合があります。
基本情報は日本語版のヘルプページで確認できますが、詳細な情報は英語でしか記されていないものもあるからです。 たとえばカスタマーサービスの電話やチャットでのサポートは、日本語には対応していません。英語力に自信のない人は、問い合わせに躊躇してしまうでしょう。メールで問い合わせることもできますが、Shopifyからの回答までには5~10営業日ほど時間を要することもあります。
先にご説明した通り、ShopifyアプリやAPIを利用すると、様々なカスタマイズが可能です。ただ、より細やかなカスタマイズを行う際には、CSSやHTMLなど一定レベルの知識が必要となります。
たとえば、デザイン性にこだわりたい場合。WEBサイトのコーディングの知識があれば、見出しの文字だけフォントを変えたり、文字サイズを変更したり、ほかのストアとの差別化を図れます。 導入後に一定期間運用し、Shopifyアプリでのカスタマイズだけでは物足りなく感じるようなら、ある程度の専門知識をもとにカスタマイズを検討してみても良いでしょう。
Shopify(ショッピファイ)は、導入コストは低いのに、拡張性が高く越境EC構築もできるコスパ抜群のEC構築サービスです。初心者にも使いやすいサービスではありますが、一定の英語力や専門知識があればよりスムーズに使いこなせるでしょう。 また、Shopifyは、14日間の無料トライアルも可能です。海外向けのサイト構築も視野に考えているなら、まずは一度試してみてはいかがでしょうか。
※参考:https://www.shopify.com/jp